「親ってこれでいいの?」と疑問を感じたら「世界標準の子育て」を学ぼう!

かぞく

多くのお父さんお母さんが子育ては初めてですよね。

わが家も「子育てってこれでいいの?」と悩むことが頻繁にあります。

基本は愛情たっぷりに接してあげることが大事です。

でも、だれも子育てを学んでいないので、親が子育てを学ぶことは必須だと感じています。

そこでやはりおすすめなのが「本」です。

もぐら先生
もぐら先生

有名な「※貞観政要」にも本より学べと記録があるぞ。

※「貞観政要」とは、 中国の貞観時代を治めた李世民の言行録です。

人の成長の3要素

1、読書:自分の経験から学ぶには限度があるが、歴史や書物からは無限に学べる

2、文章:文は人なり。傑出された文章は、その人の知性品性が出る

3、交流:苦言を呈する友は一生の財産になる

ということで今回は、船津 徹さんの「世界標準の子育て」を取り上げます。

著者紹介

教育会社→英語教材製作会社を立ち上げた経歴をもつ。現在はホノルル、ロサンゼルス、上海などで英語学校を経営している。卒業生はハーバードやイェール大学など世界のトップ大学に合格し、グローバルに活躍する人材を世界に排出している。

世界標準で活躍する人材を育ててきた著者の子育てにおけるヒントを吸収したいと思います。

ぜひお楽しみに!

本日のもくじは以下のとおりです。

では張り切ってどうぞ。

子育てに重要な3つのポイント

親子

子育てに重要なポイント

それが以下の3つです。

  1. 1、自信 
  2. 2、考える力 
  3. 3、コミュニケーション力

順番に見ていきましょう。

自信

過保護や過干渉はよくない

なぜ良くないのでしょうか。

著者は過干渉が子どもから自信を奪うと言います。

例えば、下記のようなことを禁止していませんか。

  • 縁石や花壇のふちを歩きたがる
  • 道に落ちている葉っぱや枝を取ろうとする
  • 水たまりにわざと入ろうとする

これらの行為を止める親が多くいる印象です。

しかし、これらの行為を止めるのは、子どものチャレンジを邪魔していることになります。

子どもが興味をもって、こうしたらどうなるかな、これは何だろうと関心を寄せている。

親はその行為を危険がない程度まで見守りたいです。

よく「親」という漢字を親の本質として説明する言葉がありますよね。

木の上に立ち、わが子を見守ると。

まさにこういうことなのではないでしょうか。

危いときの干渉以外は控え、多くの成功体験を積む。

自分で試してみたいという人間の自然な欲求を取り上げるのは成長の機会を失います。

そうした成長の積み重ねが、自信に繋がるのですね。

私が印象に残った部分

「根拠のない自信は親しか与えることができない。根拠のある自信は子ども自身が育むもの。」

その他、身に染みる気づきがたくさんありました。

  • イヤイヤ期はきちんと言葉を尽くして教える、納得できる説明をする。
  • なぜその行動をしなければいけないかを考えさせ、理解させる。
  • 反抗期の子どもは突き放さず、受け入れることで根拠のない自信を与える。

自信をもつってやっぱりたいせつなんだなと再認識しました!

考える力

著者が2つ目に挙げるポイントが「考える力」です。

変化の激しい現代において、自分で考えて判断する力は非常に重要です。

私は教育機関ではたらいていますが、「考える力=生きる力」だと思います。

学校教育はこの「生きる力」を養うためにありますが、知識の詰め込み型から脱却しきれていません。

人生において、答えのない問題を解かなければいけない場面はたくさんあります。

むしろ、その連続ですよね。

最近よく言われる思考法について列挙します。

  • クリティカルシンキング
  • ラテラルシンキング
  • ロジカルシンキング
  • 仮説思考
  • アナロジー思考
  • デザイン思考 など

上記のほかにもたくさんの思考法があります。

これらを駆使して、社会の問題に対し、解決策を探ることでよりよく生きることができます。

私も自分の子どもには、情報を見極める力や常識を疑う力を養ってもらいたい。

自分の人生を自分の力で歩んでほしいと願います。

コミュニケーション力

食卓

著者は家庭での取り組みこそコミュニケーション力を育む場として最良だといいます。

IT化に伴い、世界の人々と簡単に繋がれる世の中になりました。

より文化や背景が違う人と共存することが求められます。

日本においても、わたしたちは多種多様なひとと関わり合いを持ち、生活しています。

その中で信頼関係を築くためには、やはり「コミュニケーション力」が重要です。

挨拶にはじまり、相手の目をみて、話を聞き、自分の意見を言える。

言葉にすると簡単ですが、徹底しようとすると意外とできない大人が近くにいませんか。

そんな力を養うために最適なのが「食事の時間」です。

わが家では、最近までよくないとは思いつつも食事中にテレビをつけてしまっていました。

そのため、今回を機に食事中にテレビは見せず、ひたすら子どもと話すことを徹底します。

えんふぁみ
えんふぁみ

ヨーロッパ諸国では「食事の時間」が長い傾向にあるそうです。

親子の日常会話をなるべく多くするように意識する。

たくさん子どもにしゃべらせる。

ただそれだけで、語彙が増え、コミュニケーション力が身に付くので、今日からでも実践できますね。

海外と日本の子育ての決定的なちがい

肩ぐるま

教育に熱心な諸外国と日本の子育ての違いについて、要点ごとにまとめました。

必ず参考になるものばかりですので、ぜひ一読ください。

父親が子育てに積極的

著者は子どもが6歳までは母親、7歳からは父親の役割が増えるいいます。

日本で父親が外で働き、母親は家庭で子育てをするという価値観が定着したのは昭和から大正時代。

江戸時代では、子どもに学問や剣術を教えるのは父親の仕事でした。

礼儀作法や言葉遣い、マナーなども細かく教えます。

成長期に父親と多くの時間を過ごした子どもは知能指数が高いといわれています。

また社交性をもち、より高いキャリアを得ることが報告されているようです。

欧米諸国では、ほとんどの過程で父親の育児に積極的な傾向があるのはイメージにもありますよね。

現に、日本のパパの育休参加率は10%未満ですが、欧米諸国では80%以上となります。

しつけの目的のちがい

日本人は我慢できてえらい、欧米人は一人でできてすごいね。

この一言で、しつけに対する捉え方がわかりますよね。

  • 日本人:協調性を重視し、行儀のよい子に育てることが目的
  • 欧米人:自立心を育てることが目的

親の仕事は子どもの自尊感情を守ることです。

子どもは周りに迷惑をかけて成長します。

「他人に迷惑を掛けるな」ではなく

自分も迷惑をかけて生きているのだから、人の迷惑を許しましょう

このように言えば、とてもポジティブで自己肯定感が高まる言葉がけだと思いませんか。

日本人の英語力

20年前、韓国の英語力は日本と同じアジアで下から3番目でした。

しかし、現在の韓国は香港、シンガポール、フィリピンなど英語が日常的に使われている国と同じレベルです。

比べて日本は現在も20年前と同じ下から3番目、カンボジアやモンゴルと同じ英語レベル。

この違いは、国の教育に対する意識の違いでしょう。

国に任せておけば、先進諸国からおいて行かれることが明白。

親の英語に対する意識レベルが重要なのです。

理数教育を支える暗数教育

日本と違ってインドでは九九の暗算は二桁まで覚えます。

幼いころから数字遊びをして、機械的に暗記することはしません。

複雑な計算をしないよう考えながら計算するそうです。

優秀なプログラマーなどの人材が豊富なインドにならえば、日本の暗数教育はそろばんが最適だといいます。

僕も自分の子どもには、ぜひそろばんをさせてみようと感じました。

よくある日本の子育てへの指摘

子どもたちが遊ぶ

まとめにかえて、この章では、よく聞く子育てに関する常識や思い込みを指摘していきます。

メモ程度に記録しているため、たくさんあります。

時間がある方のみごらんください。

僕自身、肝に銘じたポイントになっています。

〇愛情の“実感不足”にならないために、必要なまでにスキンシップをしよう

親が愛情をかけていると思っていても、子どもがそう感じていない可能性もある。

〇命令否定言葉を連発していると切れやすい子どもになる

  • 早くしなさい→準備できましたか?
  • ちゃんとしなさい→自分でできる?
  • あれしたらダメ→危ないからやめてね、代わりにこれしようか

急き立てる子育ては成功体験ではなく、失敗体験を積ませることになり、自信喪失につながる。

〇「兄弟姉妹は平等に」が間違いである理由

上の子を中心に育てる。特に「お兄ちゃんだから我慢しなさい」はNGワード。

下の子は生まれたときから上の子がいて、親の愛情は100%独り占めできないものと理解しています。

弟は、愛情は兄弟姉妹で分け合うものという前提で生まれてきます。

「兄弟は上の子を中心に」が基本。

〇勉強ができる子になるための家庭で育てるべき6つの学習態度

  • あきらめない
  • 自制心がある
  • 人の話をきける
  • 柔軟に思考できる
  • 正確さを追求できる
  • チャレンジ精神がある

学習態度を決定するのは6歳までの習慣作り。

具体的には、本の読み聞かせ、机でのプリント学習、読書、時事問題を話し合う、新聞記事を読みあう、会話等。

〇学校の先生と連絡を多くとる

保育者や担任に今何を勉強しているのか、どこでつまずいているのか

どのようなサポートをすればよいのかを親から積極的に聞く。

先生からの連絡をまっていてはいけない。

〇小学校に入ったら競争に参加させるべき2つの理由

  • 競争を通して自分の強みに気付かせるため
  • たくましい心を育てるため

子育ては結果主義ではなく努力主義、努力をほめられた子どもはチャレンジし続ける。

子どもの強みにあった習い事は競争も促せるため効果的

子どもの頭脳は6歳までに90%が完成する

6歳までの時期は子どもが言葉を習得する最適なため、適切な環境があれば、複数言語の習得が可能。

第一言語の発達には信頼できる人とのコミュニケーションが必要

しかし、第二言語は機械音でも育てることができる。

マザーグースやナーサリーライムと呼ばれる英語の歌、英語絵本、英語番組など

BGM程度でたくさんインプットする。

英語のリズムが身に付き、習得が早くなる。

〇3歳ごろから文字を教え始める

勉強ではなく遊びの中で身に付くようにする。

家庭内の文字環境づくりは、ひらがなカードやチャート、文字マグネットなど。

子どもの持ち物には名前を書き、家中のものにも名前を貼る。つくえ、れいぞうこ、いすなど。

〇9歳が読書力を身に着ける臨界期、多読を促す

絵本から字が多い本への移行は、かいけつゾロリなどの児童向け文庫がおすすめ。

高学年になるとファンタジーやフィクションから、偉人伝・歴史ものなどのノンフィクションへ。

興味をひくような時事や国際問題などを紹介して、接点を持たせ、親子で関心を寄せる。

子どもと意見交換をすると、考える力が身につく。

〇算数は3学年先を目指して論理的思考力を育てる。

算数は余計な背景知識を必要としない教科なので、教え方次第でいくらでも先に進むことができる。

計算プリントに取り組ませて数字への抵抗をなくす。

1回10分から15分毎日継続する。

なぜ間違えたのかを子どもと一緒に確認する。

〇親子の会話ではあいまいな表現は避ける

あれ、これ、それ、みんな、てきな、たぶん、そのうちなど。

子どもがあいまいな言葉を使うと突っ込む「みんなって誰?」

親がこのように聞かないと、子どもは自分の思考のあいまいさに気付かない。

〇言葉遊びで考える力を養う

「もし~だったら」などの究極の選択を問いかけて、あなたならどうする?と聞く。

すると自分の考えに気付き、表現力が育つ。

〇演劇はコミュニケーション能力、言語力を伸ばす最高のツール

イギリスでは必修になっていて、人前で話す技術、表情が身につく。

身振りを使った意思疎通、表現力、話術なども育ち、英語の習得がはやい。

注意点としてグローバル化=英語習得ではない。

グローバル感覚とは、国籍・文化・価値観・宗教などの違い、多様性を尊重する意識のことをいう。

実際に外国人と友達になり信頼関係を築き、多くを語り合う経験が必要。

最初は親子で国際交流の場に繰り出したい。

〇6歳までに共感して聞く力を育てる

聞く力が育つと、勉強が得意になり、集中力、学ぶ力がつく。

聞く力がないと、話の途中で割り込む、頭に浮かんだことをすぐ口に出す。

人の話を最後まで聞けない、自分の言いたいことを優先するようになってしまう。

〇自分は勉強が得意だと思わせる

小学生の間はプラス暗示で、天才!最高!素晴らしい!などという言葉がけが有効。

高学年になると得意を伸ばして、自信をつけさせる。

その後苦手科目の克服をする時間を取る。

〇ゲームは遊ぶ側から作る側へ、プログラミングの経験をさせる

ビルゲイツはすべての子どもはプログラミングを学ぶべきだと言う。

問題発見能力、解決能力、論理的思考力を伸ばしてくれる。

〇keep kids busy子どもを忙しくさせる

強みを活かせる習い事、クラブ活動、ボランティア、趣味、バイトなど多くの活動に参加させて、多様な人間関係を経験させる。

忙しければ、無用なトラブルにも巻き込まれず、タイムマネジメントを身に着けられる。

中高生にはスポーツは必須、体を動かさないとストレスがたまる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました