- 幼児教育なんてまだはやいかな
- 子どもの教育に効果が高いことをしてあげたい
- 子育てのおすすめ書籍があったら知りたい
このような考えをもっているあなたへ書きました。
教育学を学び2年半で子育て本を50冊以上読んだ知見をシェアします。
4歳の子どもを持つ親で教育業界で働いている経験から幼児教育の重要さとおすすめ書籍をご紹介します。
必ず読んで良かったと思える内容となっていますので、ご期待ください。
本日の見出しは以下の通りです。
幼児教育の大切さ
すべての子どもにとって特に“はじめ”が肝心です。
ユニセフが展開するECD(乳幼児期の子どもの発達)世界キャンペーンでこのことが提唱されています。
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる10か月間を含む、8歳までの時期の大切さを訴えています。
「早くから子どものために教育をした方がいいよなー」と漠然に考えていました。
早期の幼児教育はさまざまな効果があります。
最近、幼児教育の重要性についての出来事がありました。
文科省の萩生田大臣が幼児教育スタートプランを発表したことです。
具体的には、「就学前5歳児の教育保障」
子育て支援の充実や幼児教育推進について強化されるとのことです。
このように世界や日本が、幼児教育に力を入れる取り組みをしています。
それほど子どもにとって、小学校就学前の時期が非常に重要だということです。
次は幼児期の教育効果が高い事実をデータをもとに解説します。
幼児教育の効果
世界また国内の幼児教育の流れについて触れました。
その効果は実際のところどうなのか。
詳細なデータをもとに解説している書籍が次の2冊です。
- 「学力の経済学」 著者 中室牧子
- 「幼児教育の経済学」 著者 ジェームズ・J・ヘックマン
効果①学力の経済学
1冊目が中室牧子氏の「学力の経済学」です。
僕がこの書籍に出会ったのは、仕事の関係で研修会に参加したときでした。
講師の大学の先生が紹介していて、気になり読んだことがきっかけです。
そして教育経済学という分野の面白さにはまったのです。
このなかで「教育にはいつ投資すべきか」という問いがあります。
教育への投資!?
子どもへの教育を”投資”と表現することに抵抗があるひともいるかもしれません。
ぼくはあまり好きではありませんが教育を経済学的にみれば、不自然ではありません。
どういう教育をいつ行うのがいいのかな?
投資から得られる収益をもとに検討することは、子育てにとっても重要です。
親が子どもに投資を行った結果、その収益(子どもの将来収入)が決まる。
子どもの収入はその子の将来の生活の質に直結するので、責任重大ですよね。
どういう教育をいつ行うべきなのか、の問いに対する答えとしては以下のとおり。
「人的資本への投資は、とにかく子どもが小さいうちに行うべき」です。
このグラフはノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授らが作成したものです。
人的資本投資の収益率(概念図)を年齢別で表しました。
この図のとおり、もっとも収益率が高いのは子どもが小学校に入学する前です。
もちろん子どもの幸せが将来の収入だけで決まるわけではありません。
家族・社会との繋がりや人生の充実度など、幸せの定義はそれぞれの要因が重なっています。
しかし、お金があれば叶えられる望みが多いことも真実です。
効果②幼児教育の経済学
2冊目は著ジェームズ・J・ヘックマンの「幼児教育の経済学」です。
5歳までの教育は認知能力、非認知能力、健康や経済力まで影響があると明言しています。
※認知能力とはIQに代表される数字で測れる学習能力のこと、非認知能力とは忍耐力、協調性、計画性などの数字で測れない能力のこと
その他ヘックマンは人生で役立つ能力の性格を築くうえで環境への投資は効果が高いと言います。
数々の書籍で幼児期の教育(学力や環境など)に対する投資が良い影響をもたらすか多くのデータを元に立証されています。
わが家の幼児教育の考え方
幼児教育の重要さを知ってから、考え方が変わりました。
以前は夫婦どちらも正規社員で働き、子どもを保育園にぎりぎりまで預ける。
出来る限り世帯収入を上げ、子どもの教育にお金を掛けようと考えていました。
今は、子どもとたくさん過ごすために時間もお金も使おうと決めています。
妻は正規社員から準社員に形態を変えて、保育園からの呼び出しに対応できるようにしています。
責任も軽く、残業もない柔軟な働き方にシフトさせました。
幼児期の子どもにとって、環境と体験のすべてが人生の根幹になる
これを認識してからは、僕も朝は保育園に送りに行き、夕方定時で仕事を終え、子どもを迎えに行きます。
毎日送迎の時間が、実はとても楽しく、幸せを感じます。
- 「今日の給食は特別メニューだって!なんだろうね?」
- 「今日は何してあそんだの?楽しかった?」
そんな会話が毎日できることに幸せを感じます。
そして、送迎のたびに「いってらっしゃい」「おかえり」と毎回ぎゅっとハグをします。
保育園でも歌を歌ったり、みんなで公園に行ったりして、とても楽しそうです。
トイレトレーニングや給食、言葉の勉強など学ぶこともたくさんあります。
保育園の先生には、きめ細やかな指導をしてもらって、とても感謝しています。
結果的に妻が準社員となったことで、世帯収入は減りましたが、幸福度は上がりました。
収入が下がった=子どもの教育や環境に投資している状況とみなすこともできるので良い選択ができたと思います。
少し余談ですが、ぼくの知り合いに就学前にほとんど教育をしてこなかった家庭があります。
鉛筆の握り方もままならず、ひらがなもあまり読めないので小学校に入学してとても苦労しているそうです。
友達は文字もすらすら読めて、ひらがなが書けるのに、自分はできない。
これでは勉強に対して苦手意識ができるので、自分に自信が持てないなどあらゆる副作用がでてきます。
その知り合いはせめて3~4歳ぐらいから、子どもの学習する習慣を身に付けさせればよかったと後悔しています。
まとめ
幼児教育は可能な限り早くから、できることをしてあげるのが良いとされています。
その根拠となる理由や考え方も理解できたのではないでしょうか。
1、幼児教育の大切さ
ユニセフが重要視する幼児教育「すべての子どもにとって“はじめ”が肝心」は親のみならず、すべての大人が意識するべき提言です。
幼児教育が重要だとする考えは世界共通で、日本でも幼児教育の導入や育休法の改正の動きが活発になってきました。
2、幼児教育の効果 学力の経済学・幼児教育の経済学
子どもの幸せは収入の多さだけで決まるわけではないが、お金があったほうが叶えられる望みは多い。
将来、より多くの収入を得るために、親は早くから教育に対して投資すべきなのです。
5歳までの教育がその子の認知・非認知能力に大きな影響を及ぼします。
学力の向上や性格の特性、将来の健康や収入に差を設けるのであれば、私たち親は幼児教育を決して無視できません。
3、わが家の幼児教育の考え方
幼児期の子どもにとって、環境と体験のすべてが人生の根幹になるのだと認識してから、私たちの幼児教育に対する考え方が変わりました。
できる限り多くの学びを得られるように、たくさんの時間とお金と労力を使います。
生まれてきたわが子には絶対に幸せになってもらいたいと願う親は多いでしょう。
であれば、必ず子育てについての勉強は必須です。
なぜなら、すべてのパパママは子育てが”はじめて”だからです。
何事もはじめてすることを手探りで行うことは、適切な方法にたどり着くまでに時間がかかります。
客観的に見れず、その方法が間違っていても気づきません。
きちんと子どもの教育について学び、できれば胎児から実践することで将来の幸福度がぐんと上がります。
僕もまだまだ勉強中です。
一緒にこの奥深い子育ての世界を楽しみながら勉強していきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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