子どもにどんなスポーツや習い事をさせようかお悩みですか。
わかります!わが家も息子がどんなスポーツをするのか楽しみです。
もちろん、子どもの興味関心のある習い事をさせるのが一番良いのですが、子どもは与えられた選択肢の中からしか選べません。
- 近所の友達がサッカーをやっているからサッカーをはじめた
- 兄弟がバレーをしていた影響でバレーチームに入部した
- お父さんが野球をやっていたから自然と野球に興味が湧いた
このような少ない選択の中からしか選べないのは子どもの将来を狭めてしまいます。
もし、はじめたスポーツが合わなかったらやめればいいだけですが、貴重な幼少期の時間を費やしていると考えると、親として後悔が残りますよね。
この記事では、子どもにいくつかスポーツを経験させてあげたいけど、何をどうすすめたらよいか分からないパパママに向けて提案をします。
参考になればうれしいです。
僕の経歴として下記のようなものがありますので、一般の方より専門的に学び、経験したことを背景にお伝えします。
スポーツの種類は200種類以上!?
笹川スポーツ財団によると、世界には200種類以上のスポーツがあります。
この中から、わが子にあったスポーツを選ぼうとすると途方に暮れますよね。
幼少期のゴールデンエイジと呼ばれる時期を、いずれ辞めてしまうスポーツに時間を費やしてしまえば、親として「もっと真剣に選択肢を考えてあげればよかった」と後悔します。
※ゴールデンエイジ ー 子どもの運動能力が著しく発達する時期のこと
スキャモンの発育曲線を根拠として、3歳頃から始まる神経系の形成に合わせて、多様な動きを行うことで一生の運動能力を養うことができる。
幼少期の運動経験は非常に大切だということだな
詳しくは非常に参考になる「ソクラテスのたまご」をご覧ください。
そこで、ご提案したいのが、膨大な種類のスポーツから何かひとつを選ぼうとしないことです。
タイプ別で分けて考え、子どもと一緒に選択して体験する。
もっとやりたいと意欲が出たスポーツを継続することで、後悔のない意思決定ができると考えます。
そのタイプ別というものが次の章の3つのタイプです。
子どもと3分類の中からやりたいスポーツを考えよう
具体的なスポーツを上げると以下のとおりです。
トップアスリートの例
子どもと一緒に考える際、ある程度決められた範囲で選択すれば、かたよりがありません。
例えば、2つか3つのスポーツをやりたいと言っても下記のような例だと分散できていません。
- 「サッカーとフットサル」
- 「テニスと卓球とバドミントン」
- 「ダンスとバレー」
まったく意味がないとはいいませんが、どうせやるならタイプの違うスポーツをすることで相乗効果が望めます。
ここでいう相乗効果とは、あるスポーツの動作が他のスポーツに好影響を及ぼすことです。
好影響とは??
一流選手の具体例を挙げます。
- テニスの錦織圭選手:サッカー、水泳
- スピードスケートの高木美保選手:サッカー
- 野球の大谷翔平選手:バドミントン、水泳
- サッカーの本田圭佑選手:野球、水泳
例1:水泳で培われた肩の柔軟さや肩甲骨の可動域の広さが野球の投球に活きる。
例2:サッカーで養われた脚力がスケートに活きる。
例1・2で挙げたように、良い影響があることは間違いないようです。
出来るだけ多くのスポーツに触れることで、多様な神経系が刺激され、運動能力の発達を促します。
しかし、時間とお金は有限なため、選択と集中をする必要がありますよね。
米国オリンピック協会が2000年から2012年に行った調査によると、オリンピック選手がユース時代に参加していた種目数は以下のとおりです。
10歳以下 | 3.11 |
10~14歳 | 2.99 |
15~18歳 | 2.20 |
19歳~22歳 | 1.27 |
22歳~ | 1.31 |
トップアスリートが10歳以下の幼少期、3つ以上のスポーツをしていたことがわかります。
逆に、3つ以上のスポーツをすることはトップアスリートに成長する要素のひとつとも言えます。
トップアスリートは幼少期に3種目以上のスポーツを行っていた。
文科省の学習指導要領
日本の教育現場を見てみましょう。
文科省が定める小学校体育の指導要領ではボール運動について以下3つの領域に分かれています。
- ゴール型ーサッカー、バスケットボール等
- ネット型ーテニス、バレーボール等
- ベースボール型ー野球、ソフトボール等
それぞれ必要な能力が違ってきており、バランスよく授業で取り入れ、子どもの運動能力を高めます。
この学習指導要領を参考にしたのが、今回紹介した3つの分類です。
もう一度挙げます。
ゴール型とネット型のスポーツの一部を「身体で直接ボールを扱うスポーツ」としてまとめているものもあります。
その理由をこれから述べます。
僕が専攻していた体育科では、すべての子どもに多種多様なスポーツを指導する必要があるため様々なスポーツを毎日実施します。
この3つ分類で体のコントロールがまるで違うと多くの学生が体感していて、僕もそのひとりです。
直接ボールを扱うスポーツが得意であれば、違う領域のスポーツは苦手な傾向にあります。
実際、ダンスで世界大会に出た選手は球技が苦手だったり、サッカーで全国大会に出るような選手がテニスなどのスポーツは不得意だったりします。
そのため、幼少期よりボールを直接扱う球技と道具を使ってコントロールする球技、そして、それ以外のスポーツを経験することでバランスよく運動能力を養うことができると考えます。
領域別のスポーツを行うことで、様々な運動能力を鍛えることができる。
わが家の方針
このような記事を書いている手前、わが家の方針も記録しておこうと思います。
いろいろなスポーツを体験し、一番楽しんでいるものを継続したいため、今決定はできません。
ですが、サッカー、テニス、水泳、体操は一通り経験してほしいなと思います。
球技は何でも良いですが、水泳は全身の筋肉を使えますし、水難事故などで自分の命を自分で守れるようになれます。
体操は自分の体を思い通りにコントロールできるようになるため、他のスポーツをするうえで必ず役に立つと考えます。
どちらにせよ、子ども自身に興味を持ってもらう必要がありますので、そこは親の腕の見せ所となりますね。
余談ですが、身体を動かす楽しさを感じてほしいので、トランポリンを購入しました。
トランポリンの効果についてが、「トランポリンが子どもの発育に良い理由5つ!専門課程で学んだ親が絶賛」をご覧ください。
なぜ複数のスポーツをするべきなのか
少なくとも、これら3つの理由があります。
全身の筋肉をバランスよく鍛える
複数のスポーツを行うことによって、使用する筋肉や神経が違うため、総合的な運動能力が高まります。
現に、僕も幼少期に水泳とサッカーどちらも一生懸命取り組んでいました。
水泳では、水中でバランスを取ろうと全身の筋肉を使い、体幹を鍛えることができるので、それがサッカーでぶれない体幹軸に活きていました。
さらに、水泳は息を吸いたい時に吸えない状況が続きます。
水面から顔を上げない限り息が吸えないので、有酸素と無酸素の状況を繰り返し、水の抵抗を受けながら進みます。
そのため心肺機能も高められ、持久的な能力にも寄与されたと感じます。
トップアスリートでも水泳をサブスポーツとして行っている選手が多くみられるので合理的な種目のようです。
ケガの防止
スポーツ障害は、同じ動作を繰り返すことで、限定された体の部位に負荷がかかることで発症します。
そして、それは突然です。
よく野球肘、テニス肘などと言ったり、ゴルフも手首や腰に不調がでたりとスポーツを続けていくと、誰もが当たる壁です。
複数のスポーツを行っていれば、全身の運動能力をバランスよく高められるため、そのようなスポーツ障害の予防になると考えられています。
飽き、バーンアウトの防止
バーンアウトという言葉を聞いたことはありますでしょうか。
燃え尽き症候群といって、つまり、今まで取り組んできたことに「飽き」がくることを意味します。
単純に飽きるという言葉で片付けるのは、すこし語弊がありますが、前向きに取り組めないということです。
小学校高学年や中学生で、燃え尽き症候群になって、突然、今まで一生懸命に取り組んできたスポーツを辞めてしまう子が少なくないのです。
スポーツは楽しむものなのに、楽しめなくなってしまったら継続することは難しいですよね。
その意味でも、複数のスポーツをすることは、「飽き」の予防になり得るのです。
全身を鍛える、ケガの防止、バーンアウトの防止など多くのメリットがある
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
わが子が興味関心を持って、一生懸命取り組むことができれば、何でもいいとは思います。
しかし、子ども故にわからないことも多い、知らない世界も多いです。
そんな時は、親や保護者がいくつか選択肢を提示してみてはどうでしょう。
今回挙げた3分類がその参考になれば幸いです。
その子にとって良い選択肢が広がることを祈っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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