就職したい企業トップに毎年ランクインされる業界のマスコミ会社。
ここではキー局と呼ばれる日テレ、テレ朝、TBS、テレ東、フジの巨大企業ではなく、筆者が内定を得た地方テレビ局について、お話しします。
キー局の内定は倍率が高すぎて手が出せないけど、地方テレビ局であれば現実的です。
ご存じのとおり、マスコミ業界はコネ社会の部分があるので、人間関係を形成していけば、地方局からキー局への移籍、転職、異動の可能性も0ではありません。
この記事を見てほしいひとは以下のような方です。
- 就職活動中の学生
- 地方在住で地元のテレビ局を志望する方
- 都市部在住でキャリアアップを見越した地方局を検討中
マスコミ志望者の現状
マスコミを志望する就活生は多く、毎年就職したい企業ランキングでも上位です。
高収入で華々しく働けるというイメージですが、内定まで至るのはごくわずか。
倍率は100倍から1000倍ともいわれ、優秀な学生が受験するため、非常に狭き門となっています。
特にキー局といわれる五大テレビ局は就職するために、様々な努力をする必要があります。
学力はもちろん、これまでの実績や経緯など、どれだけ自分を高める取り組みをしてきたかが問われます。
幾度とない面接や難題なテーマの論文試験を課す企業もあり、論理的思考力やコミュニケーション能力など求められる力は多岐にわたります。
しかし、地方テレビ局であれば、相応の努力と対策で内定を得ることは可能です。
もちろん、簡単ではないぞ!
個人的に地方で就職したい就活生にとって、最強な就職先のひとつは地方テレビ局です。
なぜなら、企業数が限られるため既得権益があるからです。
地方局は基本的に、キー局の下に位置づけられるため、地方に数社しかありません。
テレビ業界は他の業界に比べて、圧倒的に参入障壁が高いため寡占となり、利益が上げやすいのです。
それが商社や小売りなどになると話は別です。
多くの企業が競争し、利益が落ち、業績の振れ幅が大きい。
そして都市部と比べて地方企業の給与は低い傾向にありますが、テレビ局は高給です。
その理由も先ほどの既得権益があるという理由です。
話は違いますが、地方で最強の就職先としてあげられる職種がもう一つ。
それは地方公務員です。
公務員はあらゆる企業や会社から、仕事をお願いされる立場にあるため優位となり得ます。
僕が就活したタイミングでも、地方テレビ局の受験者は200人~300人でした。
対して合格者予定者数は2名程度。
高倍率です。
合格の通知をもらったときは驚きと喜びでぶっとびました笑
次の章で、具体的な内定を得るための方法について述べます。
地方テレビ局の内定を得る方法
まずは、自己分析です。
とにもかくにも自己分析をしなければはじまりません。
己を知り、戦略を練ります。
自己分析のみならず、周囲に自分の評価も聞いてみてください。
自分の考えと違った印象を得られると思います。
このあたりの詳細は、【就活生必見】就職先選びの考え方5選!特に民間企業か公務員で悩むあなたへを参考にしてください。
ここでは詳しい自己分析の方法などは紹介しませんので、書籍やネットで調べて取り組んでみてください。
自己分析の方法は大体似たり寄ったりなので、どんな方法でも良いです。
ちなみに、僕が一番大切だと感じるのは、自分が何に価値を置いているかを明らかにすることだと考えます。
- どんな時に楽しくて、どんなときに怒るのか。
- どんな生活をしたくて、どんな目標を定めるのか。
- 何を大切にしていて、譲れないものは何か。
まずは自分の判断軸、就活軸を明確にします。
次から地方テレビ局に内定をもらう方法3選を紹介します。
①受けるテレビ局のコンテンツを徹底理解
自分を知ったあとは「相手を知る」です。
相手を知らずして、戦略は立てられません。
受験でも、過去問を解き、傾向と対策を練って臨みますよね。
就活も同じです。
受けようとしている企業がどんな取り組みをしていて、どのようなコンテンツを発信しているのか。
理念や目標を理解し、そのために自分の特徴を生かしながら、どう役立てるのかをアピールします。
- どの番組が人気で一視聴者としてどんな感想を持ったか。
- どのコーナーに力をいれていて、他局にない強みはどこか。
- ブラッシュアップ(よりよく)するとしたら、どんな点を挙げることができるのか。
具体的に調べ尽くすのです。
結果、面接で伝えることができなくても無駄ではありません。
その企業について詳しくなったことは、かならず会話の端々に表れます。
個人的に、「この番組の印象を友達○○人にアンケートを取ってきました」などは、主体性があって面白い子だなと思われそうですよね。
このような具合に、自分が思いつく限りの企業のコンテンツを把握、理解しておきましょう。
②自分を面白い人材だと信じこむ
これは、無意識に雰囲気として出るというか、これを自信と言えばいいかわかりませんが、精神論ですので、気になる人だけマネしてみてください。
要は自分は他の受験者と一味違うぞと思い込むのです。
そうすれば、オーラや空気感は相手に伝わるので、面接する人の印象付きやすくなります。
学生時代にたくさん思考し、行動してくれば自ずと自信になります。
例えば、僕は大学4年間なんて、一瞬だと思っていたので、ひたすら行動しました。
- 部活に入って全国大会へ行き、実績をつくった。
- 留学をしたかったので、短期ではあるものの海外で生活した。
- 教員免許を取得しようと、単位も懸命に取得した。
- 地域貢献のために、地元の子どもたちと一緒に活動する取り組みに参加した。
就活で語ることのできるネタを作ろうというよりかは、今しかできないことをたくさんしようと意識していました。
結果、就活にも生かすことができました。
その甲斐あって、面接では話が弾み、論文では書ける内容が多かったように思います。
別に表彰されるような実績でなくてもいいのです。
日々の時事について、自分なりに考えたり、意見を持ち文章化したり、表現することでも良いです。
バイト一生懸命に取り組んで評価されたなど、自分を多角的に説明してください。
自分はこれだけのことをやってきたと自信になるものを、整理して話の引き出しとして持っておく。
どんな人でも絶対になにかあります。
そして、それらを武器に面接に臨む。
これで良いのです。
そのためには自分の半生を振り返り、自分と対話する時間をゆっくり設けてみてください。
③あとは度胸と運(試験内容が奇抜、面接はハード)
ここまでやれば、あとは度胸と運です。
なぜかというと、面接官との相性やその年の筆記試験の難易度など、さまざまな要因が絡み合うからです。
基本的には面接時はリラックスして、面接官に一緒に働きたいな※と思ってもらえるような立ち居振る舞いや受け答えをしていればオッケーです。
※さらっと言いましたが、これすごく大事!
面接する側も人間です。そして、おそらく上司や先輩になる人です。
そのため、一緒に働きたいと思ってもらわなければ内定はあり得ません。
よくある勘違いが、どれだけ自己アピールするかに重きを置いている人がいますが、自分の実績をひけらかす人と一緒に働きたいと思いますか。
思いませんよね。なので、常にこの点は意識してください。
志望動機や自己PRはしっかり準備しておきます。
面接する側も緊張しています。
そのことを念頭において、会話を一緒に作り上げていく意識で臨めば、すこし気が楽になりませんか。
なかには、圧迫気味で威圧する雰囲気の企業もありました。
最終面接ということもあり、社長と役員が勢ぞろいした様子は、まるでワンピースの王下七武海。
緊張が最後まで解けなかったこともあり、その企業は落ちました。
それから、試験の内容はある程度予想はできますが、絶対ではありません。
公務員試験などであれば、傾向と対策で準備できますが、特にマスコミ関係の筆記試験はくせがすごい。
僕が受験したときは、基本的には教養試験でしたが、時事問題やなぞなぞが出されました。
例えば、以下のような問題。
「目の前に2つの道があります。一方をマムシが、一方をヒグマが道を塞いでいます。あなたはどちらに進みますか。」
回答は配られないので、おそらくの答えを記事の一番最後に載せておきますね。
このように一癖も二癖もある試験が多いと聞くので、柔軟な対応が求められます。
もう一度言います。
くせがすごいぃ!笑
まとめ
地方テレビ局の内定を得る方法3選についてまとめました。
実際に自分が経験したことをまとめましたので、普遍的なアドバイスではありません。
リアリティのある情報だと思います。
現在の情報化社会を考えると、今更マスコミなんてと思う人もいるかもしれません。
若い世代の主なメディアはYoutubeなどの動画コンテンツを多く活用しているデータも多いです。
しかし、それは都市部に当てはまる話でもあると思います。
地方においては、高齢者が多く、テレビ中心の生活をしているでしょう。
そして、マスコミの給与は高く、既得権益もあり、その地位はまだまだ高いです。
地元で働きたい人にとって、マスコミ関係の仕事はたくさんの魅力があります。
ぜひ今回の内容を参考に、地方テレビ局への受験対策をがんばってください。
あなたが納得する社会人の一歩を踏み出せることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よろしければマスコミ企業と公務員内定の渾身の記事を書きましたので、興味がある方は一読ください。
なぞなぞの回答ですが、答えは「マムシ」です。
理由:マムシ=毒蛇 → どくへび → どく(道を譲る)蛇
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