20代の方からすると、30代は成熟した大人な印象がありませんか。
僕が今、30代前半ですが、そんな研ぎ澄まされた大人の感覚がありません。
しかし、周囲の目は変わったと感じます。
世間の扱いが30代は明らかに違います。
後編はこちら
すごくわかります。
僕も30代になり、より自分と向き合うようになりました。
今回は、永松茂久さんが書かれた「30代を無駄に生きるな」をもとに、40歳までの道しるべとして紹介します。
僕がこれまで読んできた書籍の内容も絡めた内容になりますので、非常に濃くなりました。
20代の人はこの機会をチャンスと思って、30代で求められる人物像をイメージし、自分のなりたい姿に近づいてもらいたい。
30代の人は40歳までのカウントダウンが始まる前に、ぜひ自分の中にカッコいい30代をインストールしていただきたいと思います。
この記事が、その一助となれますように。
では、参りましょう!
30代で身に着けたい考え方
自分を俯瞰する
まず、この著者がはじめに伝えている内容で、僕もみなさんに強くお勧めする考え方があります。
それが「自分を俯瞰的に見る」です。
これは僕も非常に納得でき、月4~5冊は本を読んでいるのですが、あらゆる書籍に述べられています。
自分を客観的に見て、なりたい自分または理想の生活とどれほどかけ離れているのか。
現在地を知らなければ、行動もできません。
理想の自分に足りないものは何なのか。
- 自分が目指す人に会いに行って話を聞いてみる。
- 少し高尚な世界に足を運んで感じてみる。
- 新しいことに挑戦してみる。
10年後の理想の自分が今の自分を見て、言っていることを想像すると、今すべきことが見えてきます。
自分の軸づくり
俯瞰して、自分を見つめて軸をつくる。
意識したい思考は以下の2つです。
- 「もし、自分が理想とする立場なら、どうふるまうか」
- 「もし、自分が理想とする立場の近しい人なら、どうふるまうか」
ここで言いたいことは、自分のオリジン思考に気付くこと。
普段の生活の中でも、ある広告に目がとまったら
- 自分がなぜ興味を引かれたのか
- 作った側の意図はどこにあるのか
- 自分がよりよくする立場ならどうするか
こういった意見に自分で気づくことで、あなたというキャラクターを形成し、確立すると筆者は言います。
このことは、伊藤羊一さんが書かれた「一行書くだけ日記」にも記述がありました。
日々を振り返り、自分の軸となる関心事に気付く。
この場面で憧れるあの人なら何と言うか。
こういったことを想像し、自分の考えを発信していく。
これらを習慣化し、積み上げれば、インプットしたことにオリジナルの意見が加わり、アウトプットできるようになるのです。
運は行動数に比例する
30代で身に付けたいというより、早く気づくことができれば、その後の人生が楽になる考え方があります。
その一つが、怒られることはありがたいことであると認識すること。
僕はずっと部活をしてきて、小さい頃からよく怒られました。
監督や先輩、親、先生、友達
「そこはそう動くんじゃない!」
「おまえ最近緊張感ないぞ。」
「なんでパスくれなかったんだよ!」
思い出すと、いろんなことで怒られたなあ。
その度に、嫌な思いをしたり、反発をしたりしてきました。
でも、ある時から考え方を変えました。
いや、メンタルを保つために、自然と変わっていたのだと思います。
「この人は自分のことを思って言ってくれているのだな」
とポジティブに捉えるようになりました。
そうすると、本当に気持ちが楽になり、目の前の怒っている人を感謝するようになったのです。
大人になった今でも、ずっと心にあって、社会人となる今でも役立っています。
そして、この著書にも怒るエネルギーを自分のために使ってくれるということは、期待されていると思いなさいとあります。
だから、怒ってくれることに感謝し、相手の言葉を受け入れましょう。
さらに、怒られる人の特徴として「よく行動している」があります。
それを著者は以下のように例えます。
バッターボックスに入らなければ、ヒットが打てない。ヒットを打つためのヒントすら学べない。
永松茂久「30代を無駄に生きるな」より
ポテンヒットという運をつかむためにも、とにかく一度でも多く打席に立つことが重要です。
その準備こそが、知識を得ることであり、先に経験した人の話を聞き入れ、行動することであるのです 。
人間関係と仕事
嫌いな人は嫌いでいい
人生は嫌いな人に時間を使うほど長くはありません。
自分が本当に大切に思う人としっかり向き合い、お付き合いをすることが30代にはとって大事な仕事だと筆者は言います。
大切に思う家族、ビジネスパートナー、同僚、友人など周囲の人を活かせる力を付けることができれば、さらに自分を成長させることができます。
名著「人を動かす」のデール・カーネギー氏は以下のように残します。
家族や友人や同僚のやる気を起こさせる唯一の方法は、協力したいと思わせることだ。そして、感謝して、正当に評価することと、心から励ますことである。
デール・カーネギー「人を動かす」より
相手に対して、丁寧に接し、感謝し、励ます力を身に付けることができれば、今後の人生は確実に豊かになります。
紹介者に礼を尽くす
人との出会いで多くの人が失敗するポイントがあります。
それが、紹介者を飛び越えて、親密になるということです。
人生における転機やチャンスを運んでくるのは「人」だ。
そのため、人が人を紹介する時に大切なこと。
それが、「紹介者に礼を尽くす」こと。
AさんがBさんをあなたに紹介してくれたのであれば、その後どのような付き合いになったのか、事前事後の報告も紹介者であるAさんに忘れてはいけません。
紹介するシーンは繊細なものなので、より丁寧にする必要があります。
プライベートでもそうですよね。
例えば、自分が紹介した友人と友人同士で遊びに出かけていたら、もやっとします。
この間、紹介してくれた○○くんとご飯行ってきたよ。
良いビジネスパートナーになりそう!ありがとう!
こんな一言があれば、紹介した自分もうれしくなりますよね。
でも、また聞きでこの事実を知って、なんの連絡もなければ、
「別にいいんだけどさ、一言ぐらい声を掛けてくれても」ってなりますよね。
人に礼を尽くす、大切にしたい考え方です。
素敵な勘違い
著者は一番成長させてくれることは、「想像を超える未知との遭遇」であると言います。
人は自分の居場所が変化することで世界観や価値観が変わります。
そして、そこで出会う人たちとの交流が人間の幅を広げ、人として成長させます。
そのことを肌で感じたことがあります。
それが留学や一人旅でした。
学生のときに、発展途上国を知りたい一心で異国フィジーへ2か月半ほど、単身で海を渡りました。
他にも、一人でオーストラリアや友人や妻と海外へ行くことで、知見が広がったことを感じます。
ここでは語りつくせない気づきや学びがありましたので、それはまた別の機会にします。
著者の言う、挑戦したことがないことに挑むその過程こそが大切で、成長に欠かせないという意見は非常によくわかります。
同じ意味で、「格上の世界」を体験することも、その場にふさわしいたしなみを学ぶために重要です。
例えば、一流の人が集まる場所や一流ホテルに泊まるなど、そこで恥をかくかもしれない。
でも、そこで初めて一流を覚える。
そして、そういう場所に身を置くと自分が格上となったように感じる。
まずはそれでいい、と著者は言います。
その勘違いこそが、あなたを格上の世界へ連れて行ってくれるのだと
前編まとめ
いかがでしたでしょうか。
この本は今まで読んだ書籍の中でも、特に丁寧に読みました。
一字一句見逃さないぞという気持ちで、真剣に向き合った内容だったため、前半と後半の2部制になってしまいました。
もし、よければ後半も読んでいただき、30代にとって豊かに生きる術をインストールしていただければと思います。
後編はこちら
前半では30代で身に着けたい考え方と人間関係について、述べました。
このあたりでまとめとしたいと思います。
いかんせん、僕もまだまだ未熟者。
子の親として、社会人として、より一層豊かな人生になるよう成長していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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