2023年がはじまり数週間が過ぎようとしています。
仕事も本格的にはじまり、忙しくなってきましたね。
そんな中、2023年一冊目に読んだ本がこれからの未来を語っており、妙に信ぴょう性がありましたのでご紹介します。
この手の未来予想ばなしはよくあります。
試しに読んでみたのですが、これまで発生している事象もピタリと言い当てられていたのです。
そのうえ、30代になる自分にためになる内容だったため、これはぜひシェアしたいと記事にしました。
【参考書籍:評価☆4.5】いままで起きたこと、これから起きること
高城剛氏の「いままで起きたこと、これから起きること」です。
著者の名前、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、女優沢尻エリカさんの元旦那さんでした。
何者か調べると、有名な映像作家のようです。
他にもライター、広告プロデューサー、写真家など多くの肩書があり、マルチに活躍されています。
センスは知識から生まれる
そんな言葉もあるので、センスを生かした仕事をされているということは博識なのでしょう。
そんな方が書かれたこれからを語るこの書籍。
読み終えて、自分を俯瞰するような感覚になり、素直に「よい内容だったな」と感じました。
Amazonの評価も高いのも納得です。
世界の学者や評論家が語る内容をかみ砕いて話されています。
一言でいうと万物には周期があり、そのとおりに回っていると心地よく、周期から外れると問題が起きるというものでした。
山には火入れが、川には洪水が定期的に必要なように、人が住む社会でもそれらが必要なのですね。
それが今回のコロナ禍であり、それすらも大きな周期の一部なのでしょうか。
こういったことを知っているだけで、何が起きても動じなくなると思います。
そして、準備ができるからすぐに行動できる。
経済も周期によって動くと知っていれば、投資先や働き方、考え方の参考になります。
世界を動かす「80年サイクル」
歴史に周期があることを古代の人は知っていました。
地政学者ジョージ・フリードマンは80年周期の「制度的サイクル」を提唱します。
そのほかにも「社会経済的サイクル」も存在し、こちらは50年周期です。
その二つが重なる2030年前後の数年。
社会的な矛盾が噴き出す激動期に差し掛かるというのがフリードマンの主張です。
日本の明治維新、イタリア統一、ドイツ統一、イギリス産業革命など重要な出来事が160年前に同時に起きています。
約50年の周期でアメリカの経済社会が変化する理由として、「コンドラチェフの波」を挙げられています。
技術革新の繁栄と衰退が交互に繰り返されるとソ連の経済学者コンドラチェフが提唱しました。
こういった景気循環は、他にもいくつかあって、学生の時に勉強したなと懐かしくなりました。
どの学説も2025年前後から景気が落ち込むとされていて、2023年はその足掛かりになりそうです。
覇権をにぎるのは米中、それとも・・・
米中の覇権を握る争いが激しい昨今ですが、今後はどうなるのでしょうか。
これも周期が関係してくると予想できます。
大富豪の投資家レイ・ダリオが富豪である理由として、世界のサイクルを見極めたからと言われています。
レイが「重要な国家の存続期間は約250年」だというのです。
独立から250年を迎える2026年ごろがアメリカの覇権国であるピーク。
そこからは国力の衰退が顕著になると予想しています。
現にアメリカでは内部分裂が進み、巨大な軍事費に耐え切れなくなっている見方があります。
- 2つの大国西のローマ帝国と東の秦
- 大航海時代ポルトガル・スペイン
- 世界の貿易港オランダ
- 産業革命イギリス
- 世界の警察アメリカ
- 新時代?
こんな風に世界の覇権国は移り変わっているのですね。
それでは次に覇権を握るのは中国なのか?
はたまた勢いのあるインドなのか?
筆者はそれらとは違った意見でした。
実際は「覇権国の多極化になる」というのです。
その理由としては以下のとおり。
- 新しい基軸通貨
- 各国の中央銀行デジタル通貨
- メジャーな暗号通貨
- 地域通貨やその他暗号通貨
世界は通貨で回っています。
筆者がこれからの新しい基軸通貨として挙げているのが、”SDR”というもの。
加盟国の資産を助けるために、IMFがつくった国際的な準備資産です。IMFへの出資額により各国に配分されます。
2021年、史上最大のSDRが各国に新しく配分され、ドル、ユーロに次ぐ国際的な準備資産となりました。
次の金融危機から本格的に議論がはじまると筆者はいいます。
整理するとこんな流れでしょうか。
2025年ごろに金融危機が起きて、ゆりもどしがはじまり、SDRという新しい基軸通貨を中心に世界が再編される。
面白くなってきましたね。
いつだって世界を回すのは、経済の血液である通貨です。
現在はドルですが、今後はわかりません。
通貨をはじめ、エネルギー、産業などが多層化する世界。
そういった世界に対応するために、私たちはあらゆる資産に分散する必要がありますね。
一旦、恐慌のような経済の落ち込みが来ても、この事実を知っていれば心構えできます。
冬が来れば春が来るように、周期を念頭に準備しましょう。
周期は宇宙や人体にも当てはまる
この本で30代の自分に響いた内容がありました。
それが「陰陽五行」や「二十四節気」について。
人生や人体にも周期があって、それは宇宙や地球規模にまで拡大できるというお話です。
古来から東洋では以下の2つの考え方がありました。
・万物の生成、変化は”陰”(月)と”陽”(日)という対立する2つの気がつかさどっている。
・万物は自然界に存在する5元素「木・火・土・金・水」から成る。
これらを用いて宇宙の生成を論じ、人体の理解につなげたのです。
暦や曜日、時間もこのあたりの解釈が用いられました。
分かりやすいのは曜日ですよね。
「月火水木金土日」すべて陰陽五行の要素です。
30代、体の不調を感じるようになったので、陰陽五行の概念で作用する漢方をはじめました。
漢方をはじめ、日本は中国から影響を多く受けていて、干支や還暦など、非常に身近な存在です。
干支の由来や詳細、還暦の意味など知らないことがたくさん学べてとても有意義な内容でした。
そして人生にも周期があり、孔子は以下のように述べています。
15歳で学問を志し、30歳で自立、40歳から50歳で自らの使命を自覚し、60歳から人の道を外さなくなる。
また、人智学者のシュタイナーは30代をこんな風に述べています。
「社会の中で中心的な役割を担う一方、親などの死や挫折などを経験する。この頃、体力の低下を自覚する。そして美しい暮らしを求めるようになる。」
偉人たちの言葉を胸に精進したいと感じました。
さいごに
最後に、社会の変革サイクルを説く「フォースターニング」の著者ストラウスとハウの予言をご紹介します。
彼らは1995年から2025年の30年で起きることを5つにまとめています。
・財政危機に悩まされた州がアメリカ政府と対立する。それにより民兵による暴動、サイバーテロなどが発生し、新たな憲法制定会議を求める声が高まる。
・国際的なテロリストがアメリカの航空機を爆破、核兵器の使用をほのめかす。全国規模のストライキが発生し、国内が混乱する。
・アメリカの予算が行き詰まり、国の信用が低下、ドルと国債が暴落する。ウォール街がパニックに陥る。
・新たなウイルス感染症の流行。多数の死者が発生し、大統領に戒厳令を求める声が高まる。
・ロシア国境付近で軍事演習が行われる。米外交官が誘拐され、アメリカは兵士を派遣する。イランとロシアが同盟を結び、金と原油が暴落する。
これらに近い出来事は部分的に起き、部分的に”まだ”起きていません。
驚くことに彼らは1997年にこの内容を発表しています。
アメリカの世界貿易センターへ飛行機が突っ込んだ9.11。
2020年のコロナウイルスによるパンデミック。
そしてロシアのウクライナ進行。
ここ30年以内の大きな出来事を当てているのです。
ということは、アメリカ国民の暴動が激化し、ドルや株価が暴落する日は近いということでしょうか。
僕たちはそれらを加味した資産運用を心掛ける必要がありそうですね。
信じるか信じないかはあなた次第ですが、心づもりはしておく方がよいでしょう。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
少しでも内容が気にいってもらえたらシェアをお願いします。
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